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2009年11月

ジャパンカップの回顧

ジャパンカップウォッカが勝利。オーケンブルースリの追撃をハナ差凌いだ凌いだところがゴール地点でした。ここ2戦G1らしくないレースが続きましたが、このレースは真っ向勝負で見応えのあるレース!

12.7 - 10.5 - 12.0 - 12.0 - 11.8 - 12.2 - 12.1 - 12.0 - 12.0 - 11.4 - 11.4 - 12.3

エイシンデピュティが好スタートで先頭かと思いきや、インからアサクサキングスが抜いて行きました。さらに1コーナーから2コーナーにかけて外からリーチザクラウンが外から先頭へ。これはタフなレースになりそうな予感。

ウォッカは前目の4番手、コンデュイットは中団後方、オーケンブルースリは後ろから3番目くらい。
向こう正面ではリーチが先頭ですが、アサクサキングスがぴったり後ろに!先頭を取るまでに脚を使っているリーチには苦しい展開。緩む所が無く、12秒前後のラップがずらっと並びます。
4コーナーを前に馬群が固まってきて直線勝負に。
ウォッカが5番手くらい、コンデュイットはウォッカの後ろ(!!)オーケンは大外回し。

ウォッカは手綱を抑えたまま大事に4コーナーを回って直線へ、直線に入って小さく手綱を動かしジワリと先頭へ。先頭に立ったところで大きく追い出し鞭を連打!もうここで勝利が確定かと思いましたが、追い出しを遅らせた割には脚が止まってオーケンとのスリリングなゴールシーンへ。


勝ったウォッカ
道中、元NBA選手のマイケルジョーダンばりに舌を出しての追走。調教でもそうでしたし、レース中もこれではダメだと思いました。ジョーダンは集中力が高まってくると自然に舌が出てしまうようです。競走馬の場合は集中力が切れている場合に多いと思っていましたがジャパンカップを勝利!んー、天才の証明??

秋の2戦は上がり勝負のレースで負けてしまいましたが、やはり総合力が問われるレースならウォッカの強みが活かされます。それでも4角から直線半ばまで大事に乗った割には脚が止まるのが早過ぎるような気がします。
距離なのか、馬自身がハミを取って一気に脚を開放してしまう為なのか、または衰えか。締まった流れを前に付けたので先行したこの馬にはタフなレースでしたが、その分ルメール騎手は大事に乗りました。
レース前、ルメール騎手は「この距離は微妙だけど、細心の注意を払って騎乗するよ」と言っていましたが、細心の注意とはこのこと?
あれだけ完璧に乗って完勝かと思ったところ、大外を回した馬にハナ差まで詰め寄られました。ちょっと距離だけではないような気がします。

今回は調教、レースと舌を出しての走り。厳しいレースばかりを使って渾身のレースを繰り返してきた名牝。「精神的な使い減り」がありそう。
武騎手だったか、調教師だったか忘れましたが、ウォッカについて「どんどん使える脚が短くなっている」とコメントしていたと思います。これも精神的な事から来るものかも!

ジャパンカップの勝利を花道に引退という選択を希望します。十分賞金も稼いでくれましたし、十分なのでは??この名牝はトップのまま引退させてあげてください。


2着、オーケンブルースリ
天皇賞秋での走りに驚かされましたが、ここでもハナ差の2着。4角での不利がなければ間違いなく勝っていたレース!強い馬です。
4歳で最有力の馬が普通に好走した訳ですが、この馬の場合、どうしても後方になってしまう、勝負所での反応が素晴らしい訳ではない、この2つから流れによってはこの条件でも差し損ねが十分にあると思っていました。

リーチのプレッシャーに晒されながらの逃げで基本的に先行馬に厳しいレースになりました。もちろんこの馬は末脚は超一流ですが、流れが向いた観も。
4角でロスの少ない進路を取ろうとしましたが、なんで出走しているのか分からないコスモバルクに不利を受けました。このちょっとした不利が結局勝敗を分かちました。もっとスッと加速できる馬ならこんな事にはなっていません。

能力も高く、今後もG1を勝てる可能性のある馬ですが、位置取りが後ろになってしまう、勝負所でスッと上がれないこの馬はG1勝利には展開の助けが必要だと思っています。
ただ、下り坂を利用して加速できる京都は別!!来年の天皇賞春はチャンスだと思います。

3着、レッドデザイア
この馬が一番驚かされました!!!
人気になっていましたが、この馬が馬券に絡むことは無いと思っていました。
どれだけ強いの!!
東京2400m、この流れでのジャパンカップでフロックはありません!渾身の目標レース秋華賞の後なのに!
有馬は回避して、来年の牡馬撃破にそなえて欲しいと思ってしまいます。

それにしても前が壁になっていたのに馬と馬との間を縫うようによく抜け出してきました。
ウォッカの引退が迫っていると思いますが、ブエナビスタといい、この馬といい、牝馬のスターホースには困る事がないですね。

4着、コンデュイット
馬券の都合上、この馬がウォッカの後ろに付けたのは願ったり叶ったり!ウォッカがジワッと先頭に抜け出ようとしていたので、あとはこの馬がこれまでのビッグレースで見せてきた瞬発力でウォッカをとらえれば!!
と期待するも・・・・・あれっ??

「スタートも悪く、いつもの反応ではありませんでした。前走から間隔もなく、疲れていたのかもしれません」

レース後ムーア騎手はこんな事を言っていますが、やはり目標レース、凱旋門賞、BCターフの連戦の後は厳しかった?残念・・・。

日本の馬場でもやれる!と踏んで、持論を捨ててまで当てに行ったつもりでしたが・・・・・。
まだG1連敗街道が続きそうです。

5着エアシェイディ
穴馬として3着突っ込みに期待しましたが、5着まで押し上げました。力がある馬です。
「外に出すような競馬だと集中力を欠くので、ゴチャつくような競馬をさせたいのですが、それもよかったですね」と後藤騎手。
有馬で内枠に入ったら買えということですか!

去年の有馬で、1着固定ダイワスカーレット、3着固定のエアシェイディの夢馬券を買いましたが、ダイワが強すぎてまさかの後方からのアドマイヤモナーク!で外れ!
内枠入ったら今年も???

6着、エイシンデピュティ
やっと復調の兆し。
特に道悪になった場合の有馬記念は面白そうな馬。
内田騎手が希望ですが、多分オーケンの方でしょうね。岩田騎手は?

9着、リーチザクラウン
今回は一番つらいレースをした馬。見直し可能。
多分ドーンと人気が下がる事はない馬ですが、コーナーを回る回数が多くなる有馬記念はチャンスがあると思います。
巧く制御できて、後ろから突っつく馬がおらず、コーナー毎にスピードが落とせれば勝ちまで。今回のウォッカの事もありますし、武騎手はこの馬で渾身のレースをするのでは?

他にも有馬記念で人気になるオーケンブルースリが差し損ねることを想定するなら、前に行けず本来の競馬が出来なかったマイネルキッツや条件の合わないそれも久々のレースでそこそこ走ったネヴァブションも魅力的に見えてしまいます。


ウォッカには初騎乗であったルメール騎手ですが、最初に調教を付けた時は「お互いに自己紹介のような形で彼女の思うままに走らせてあげた」そうで、勝手にハミをとって行きたがるこの馬の事を「ボランティア精神に溢れる馬でいい印象を持ちました」と評しています。
日本語になっている記事を読んだのでどのような言葉を選んだのかは分かりませんが、ちょっとヤンチャな娘をレディーとして扱っている印象。
紳士ですねー。
レディーファーストのお国柄でしょうか。

「お互いに自己紹介のような形で」、気性が悪い、掛かる馬と言うところをレディーに敬意を表して「ボランティア精神に溢れる馬」・・・・・。表現力豊かな紳士です!こんな気持ちで牝馬に接するのが彼のスタンス?こんな気持ちで扱われたらプライドの高い名牝も参ってしまう?
初騎乗でもリトルアマポーラやウォッカが彼の指示に対して従順になるのも納得??

ジャパンカップの予想

いよいよジャパンカップです。

展望のムダ話に書いた理由から、◎は日本馬と決めていたのですが勝ち切るということを考えるとどの馬もそのイメージに乏しくなかなか決まりません。

それと言うのもコンデュイットのような大物が参戦するからです。
多分、順調に来ていればダイワスカーレットは間違いなく日本馬の筆頭格。4歳になりもっと充実した状態で得意の東京2400mに臨むならディープスカイもかなり有力だったと思います。そして3歳のイコピコも秋に急速に上昇カーブを描いた馬で可能性を秘めるという意味でこのレースに出走できていれば魅力的な馬でした。
多分、この3頭のいずれかが出走していれば◎を打ったと思います。

今年間違いなく日本の競馬界の中心にいたであろうダイワスカーレット、ディープスカイ、この2頭の引退により日本馬のトップのレベルは地盤沈下を起こしています。それは秋のビッグレースを引退間際のカンパニーにぶっこ抜かれたことでも明らか。

そんな時に限って、珍しく海外から現チャンピオンホースが来日。
黒船来航!」(イギリスからですが。)
江戸時代、幕藩体制、封建制にほころびが見え始め、絶対だったのものが弱りはじめていた時に浦賀沖に黒船が来ました。日本はお手上げ、絶対だったものが権威を失ってしまい、以後急速にこの体制の終焉へと向かいます。

競走馬の質が格段に向上し、欧米とはかなり異なる日本の馬場を絶対的なアドヴァンテージとして最近では日本の馬がジャパンカップを制するのは当たり前となっていましたが、今年はどうでしょうか?トップのレベルが落ちているだけに??

ウォッカが得意であるはずの東京コースのレースを立て続けに落としている事から断然に人気にはなっておらず、日本馬で言えば、ウォッカ、リーチザクラウン、オーケンブルースリ、スクリーンヒーローはたいして差のないオッズ。
ウォッカはともかくとして、のこり3頭は強い馬だとは思いますが、果たしてダイワスカーレットやディープスカイがこのレースに出走できていた場合、この2頭と変わらない評価ができたでしょうか?

今回の現チャンピオンホース、コンデュイットを打ち破るためにはこの2頭でさえ難しいものがあると思います。
コンデュイットのレースを見る限り、キングジョージを制しているだけに底力、スピードの持続能力は間違いのないもので、それに加えてかなりの瞬発力を持っている馬。完成度が高く、BCターフで2400mを2年続けて2分23秒台で制している馬。
初めてとなるのでやってみなければ分からないのですが、日本の馬場でもそれなりのパフォーマンスを示す可能性はかなり高いと思っています。
重馬場の英セントレジャー(G1)を圧勝、タフなキングジョージⅥ&QESも圧勝、時計の速いBCターフを連覇・・・・。「馬場差を越えてしまう強い馬」である可能性があります。

幸いにも(?)今年はシーザスターズという怪物がいたためにコンデュイットはNO.1ホースではなく、近年の外国馬のJCでの惨敗ぶりもあり、今回のJCでもそれなりの評価で単勝5倍以上ついています。
不本意ながら、コンデュイット、この馬を本命にします。

この馬は秋のローテーションが過密ではありますが、春3戦、秋3戦とあらかじめ決めてレースを選んでおり、実際春のレースはエクリスプSから21日後のキングジョージⅥ&QESを圧勝しています。
春とは違い、前2戦が目標のビッグレースであった事はいささか心配ではありますが、これだけの馬なら3戦くらいはもつと考えます。


印は、

◎コンデュイット
○ウォッカ
△スクリーンヒーロー
△オーケンブルースリ
△リーチザクラウン
△マーシュサイド
△ジャストアズウェル
穴エアシェイディ

上位人気馬を全て買い目に入れていますが、オッズが割れているだけに3連単で順番をつけて買えば十分な見返りがあります。

2頭の名馬が引退して日本馬の質下がっているだけに外国馬も2頭入れました。
この2頭は2400mを2分26秒で好走歴があるだけに日本の馬場が全く合わない事はないだろうと買い目に入れました。
ジャストアズウェルは終いの斬れがありそうな馬、仮に馬場が合ったとすると怖い馬だと思いました。
マーシュサイドは去年のJCに出走予定で日本に来ていた馬。出走しませんでしたが、一応日本への輸送経験馬。
もしコンデュイットがどうしようもなく強い馬で日本馬にとって「黒船来航」だったとすると、歴史ではその黒船に乗ってきたのはマシュー・ペリー!これは冗談ですが、この馬も力がある馬で後は馬場が合うかどうかだと思っています。

馬券は◎コンデュイットの1着付け。

3連単、

◎→○→△穴への6点。
◎→△→○への5点。

2週続けて凡レースのG1となっていますが、ジャパンカップは本当の才能のぶつかり合いであって欲しいものです。

ジャパンカップの展望 4 

展望3回で3頭の馬しか触れていなので、今回はその他の馬について。

レッドデザイア
秋華賞は1着付けの◎。
見事期待に応えてくれました。◎の理由はこのレースが渾身の目標レースであり、渾身の仕上げ、そしてコースの条件からブエナビスタより有利にレースが運べるという点でした。
秋華賞であれだけ渾身の仕上げをしてしまうと後が大変です。牝馬でありますし、実際出走予定であったエリザベス女王杯は回避しました。
東京2400mのオークスは3歳牝馬としては強い競馬をしました、ベストと思えるレース運び!それでもお粗末なレース運びになってしまったブエナビスタに差し切られました。
状態が整っていたとしても難しいと思います。


スクリーンヒーロー
去年の勝ち馬。
もちろん適性面の不安はなし。間違いなく東京巧者。前走よりも400m延長もおそらくはプラス材料。馬券圏内の可能性は高い馬だと思っています。
天皇賞春で◎を打ちましたが惨敗。これはアサクサキングス同様、前哨戦の馬場の悪い阪神大賞典がテイエムプリキュアの逃げで非常にタフなレースになった影響があると思われます。これで少し歯車が狂ったような気がします。
その馬が馬体を戻して臨んだ秋初戦の天皇賞秋で2着と好走。鞍上は去年のJCを勝たせたデムーロ騎手が再び。今回は秋2戦目で当然の人気。
可能性のある馬ですが、ケチをつけたい面も。
去年のJCは外国馬で強い馬はおらず、日本勢も有力所はあのタフだった天皇賞秋経由の馬達。別路線から上り調子で臨んだこの馬には有利だった面も。
前走天皇賞秋はとても速い馬場でインが有利なレース。東京巧者で上がりの速いレースに対応できるこの馬にはかなり向きました。内枠から前に付けてロスのない競馬を選択した北村騎手の好判断があっての好走。
この馬の場合は去年の状態にどれだけ近づいているかが問題。それほど去年のこの時期は抜群の状態でした。
東京コースで上がりの速いレースになった場合はG1級の馬である事が証明されていますが、もう少し流れが締まった場合はどうでしょうか?
先行馬がそこそこいて、強気に乗ってくる外国馬もいるでしょう、大外枠発走で外外を回ってレースをして突き抜けるほど強い馬でしょうか?


リーチザクラウン
スピードがある快速馬でありながら、ダービーやラジオNIKKEI杯2歳Sの上がりのかかるタフなレースでも好走可能。普通に強い馬。
3歳戦では敢えてこの馬から先手を奪おうとした馬はダービー玉砕逃げのジョーカプチーノくらい。力のある同系型の馬がいなかったですが、今回は調教でかなり動いたエイシンデピュティなどがいます。その辺りでどうでしょうか?
この時期に斤量の2キロ差は有利。
それでも折り合いがどうのと言っている馬が最高峰のJCを勝ってしまうとは思えません。


アサクサキングス
この馬もテイエムプリキュアの逃げによって道悪のタフなレースで走りすぎて歯車が狂ってしまった馬。
速い上がりを使えないこの馬は天皇賞秋やJCは不向き。岩田騎手で最内枠は魅力だが前走は前にも行けず、すぐに復調するとは・・・・。


ネヴァブション
コスモバルクよりはずっと目があると思いますが、現在ビリ人気。
有馬記念で期待したい馬なので、無事に回ってきてください!


エアシェイディ
天皇賞秋で一番割を食った馬。内が止まらない時計の出る馬場でのレースで大外枠!
その前の新潟記念は上がりの速いレースで後ろにいすぎました。秋2戦は馬券に絡めないまでもなかなかの走り。
去年の天皇賞秋の5着は立派。1~4着は間違いなく強い馬、その馬達とほとんど差のない5着は評価が高い。あの流れでカンパニーと首差。
このレースの穴馬になり得ます。
有馬記念ではコーナー毎に息が入れられますが、ジャパンカップは待ったなし。この馬には距離が延びる分マイナスだと思います。


エイシンデピュティ
かなり調教が動いたようでやっと復調気配。それでも宝塚の後のブランクを取り戻すにはJCは敷居が高過ぎます!それでも道悪になれば気のあった馬だったのですが。


マイネルキッツ
タフなレースになれば台頭も考えられますが、前崩れになった京都大賞典で上位に来れないようでは次走のJCでは望み薄?


ヤマニンキングリー
小回り2000mのスペシャリストとして認定した馬。(笑)
JCが全然ダメとは思いませんが、他のレースで買いたい馬。


インティライミ
この馬もエイシンデピュティと同様、重馬場の宝塚激走後のブランクが取り戻せていない馬。速い上がりが使える馬で、2400も合う馬。JCでは期待できる馬ですが、もう昔の力は・・・・。
コスモバルクより人気がないとは!!


後は外国馬のレースも見てから最終的なレース予想となります。

ジャパンカップの展望 3 ウォッカ

展望の3回目にないますが、余計な話ばかりでコンデュイットとオーケンブルースリしか触れていません。今回はまず触れなくてはいけない馬、ウォッカ
書きたい事はいくらでもありますが、それは引退した時にでも。出来るだけ手短に。

紛れもない名馬。毎日王冠、天皇賞秋と去年に比べればメンバーの落ちるレースを負けているだけに、衰えた?などと思われて人気が下がるかと思っていましたが、しっかり1番人気。

ウォッカはマイラーという評価がありますが、もし本当に適性がドンピシャでマイルにあったならあのタフな流れだった去年の天皇賞秋は勝てていないでしょう。今回の2400mは微妙に長いのかもしれませんが、十分に守備範囲。
安田記念でこの馬が凄いパフォーマンスを発揮するのは、このレースが東京コースで行われ、必ず流れが締まるから!!スピード、底力、末脚の斬れ、その末脚のスピードの持続能力、これらを高いレベルで兼ね備えているウォッカだから他の馬を軽く凌駕してしまいます。

秋の2戦はスローからの上がりの勝負になったレース。単に前目にいる事(異常な馬場を考えればインにいる事)と終いの斬れる脚が問われたレース。
総合力が問われれば勝てる馬でもこのテのレースになると上回る馬がいるものです。
ウォッカが負けるパターンはこれです!

レースの流れが緩んで(自分で緩めて)、他の馬も余力たっぷりに4角を迎えてしまう場合!この場合に上がり33秒前半の脚を繰り出せる馬にやられてしまいます。
ヴィクトリアMのエイジアンウィンズ、毎日王冠のスーパーホーネットカンパニー

総合力では負けないはずのメンバーでも単に上がりの速さ勝負になれば、その分野が得意な馬に足元をすくわれます。
岩田騎手が安田記念で見せたスタイルがウォッカの強さを活かす完成形のスタイルだと思うのですが、主戦ジョッキーは終いに速い脚を繰り出すスタイル(それがこの馬にとってどんなに実のないスタイルあっても)好きなようで・・・。

上がりが少々かかるレースで他の馬の末脚が鈍る中、そのスピードを持続させる能力を活かして勝つ。これが一番の強みであると思っています。その強みを最大に活かせるのが東京コースのG1レース!
流れが緩みそうなら前に付けることが必要で、この馬自身が動くことによって他の馬に33秒前半の上がりを使わせないことが重要。

毎日王冠は(天皇賞の前哨戦という事を考えれば無理にタフなレースをする事もないのですが)先頭で押し出しを遅らせ、終い斬れる馬にチャンスを与えました。
前走、天皇賞秋はメンバー的にスローが考えられるレースでしたが、あえて後方に!そしてカンパニーに同じレースをされました。

そして今回は乗り替わってルメール騎手に。
この名馬をして、折り合いがどうのとコメントしてしまう、馬を積極的に制御して実のある競馬をする事に関心のない騎手から、非常に高い馬の制御能力を持つルメール騎手にチェンジ!!
そして奇しくも、この前任者がこれまた折り合いがどうのと言っている実力馬リーチザクラウンで逃げてレースを引っ張ってくれる事に。

この2つの事はウォッカにとってかなりの追い風になりそうです!!

ウォッカは天皇賞秋を勝って、人気になったJCで凡走を期待という青写真を描いていましたが、天皇賞秋のレースぶりも誤算なら、JCまで来てルメール騎手に替わる事も誤算!
取捨の非常に難しい馬になってしまいました。

毎日王冠と天皇賞秋はこの馬の強みを考えればノーカウントでもいいレースだと思っています。力量的には日本馬の中ではナンバー1。それでも2400mは微妙に長いかもしれないかもしれないですし、1番人気にもなっています。勝つには至らないという予想にしたいところです。

このクイズ分かりますか??

ちょっと新聞を読んでいて驚いたクイズがありました。


【日本初の競馬の国際レース「ジャパンカップ」は1981年11月22日、東京競馬場で第1回が開催されました。日本代表8頭と外国招待7頭が出走。結果は上位4頭を外国馬が独占しました。5着で日本最先着を果たした馬は?20歳の大西直宏騎手が騎乗しました。】


これが問題です。
私のブログでは競馬を主に扱っていますので、見に来てくださる方も競馬が好きな方だと思うのですが、この問題分かりますか??
私は全く分かりませんでした。当時はまだ鼻タレ坊主で競馬が存在するかどうかも分かっていなかったと思います。

競馬ファンの方でもすんなり答えが出る方は相当な「通」だと思います。

驚いた、というのはこの難問が火曜の朝日新聞(夕刊)のスポーツ記事の小欄に載っていたからです!!競馬関係の新聞ではありません!!
帰宅して新聞を開いて、この小欄に気づいた人の中でいったい何人が答えられたのでしょうか?1000人に1人いるかどうか?


答えは「ゴールドスペンサー」。

どうでしたか?
この当時からの競馬ファンの人に言わせれば簡単な問題なのでしょうか。
この馬はデビューから3年間、大井、浦和、船橋などで走っていて5歳の秋に毎日王冠のレースで中央デビュー。JCが3戦目だったようです。
ある程度一般の人でも名前くらい聞いたことのあるようなアイドルホースではなく、地方競馬出身のそれも中央の重賞で1度も連対すらしたことのない馬が有力新聞のクイズの答え。マニアック過ぎます!このチャレンジングな精神、気に入りました。(笑)


翌日水曜の夕刊にもジャパンカップ絡みのクイズが。


【苦戦続きだった競馬のジャパンカップでの日本馬初優勝は1984年の第4回でした。勝ったのは2頭の3冠馬ミスターシービーとシンボリルドルフの影に隠れていた第3の日本馬。西浦勝一騎手(現調教師)に操られて2400mを逃げきった馬は?】【昨日の答え、ゴールドスペンサー】


年季の入った競馬ファンなら即答でしょうね。
3冠馬が2頭参戦したジャパンカップで初めて日本馬が勝利!当時は相当騒がれたのでしょうか?この馬の名前は一般の方の耳にも十分入っていたのでしょうか?

随分昔のことですし、一般の新聞のスポーツ記事の小欄に載せるにはまだマニアックなクイズだと思います。
【昨日の答え、ゴールドスペンサー】なんて書いてあっても普通の人は何が何やらといった感じでしょうね。


答えは「カツラギエース」。


そして今日の夕刊のクイズ。


【競馬の第9回ジャパンカップ(1989年)は2分22秒2と従来の記録を2秒7上回る日本新記録でホーリックスが南半球の馬で初めて優勝。首差の2着には日本のアイドルホースが入りました。ぬいぐるみにもなったこの馬は?】


これなら私のような俄か競馬ファンでも即答できます。あれは世界記録だったんじゃないの!という突っ込みまで入れられます。(笑)

答え、「オグリキャップ」。


1問目と2問目は競馬ファン以外の人にはマニアック過ぎるクイズだと思いますが、3問目はそうは思いません。
私が競馬に興味を持ちはじめたのはオグリキャップよりずっと後からですが、オグリキャップは知っていました。この頃から一般の人があまり抵抗なく競馬に興味を持ち始めたような気がします。競馬ファンでなくてもジャパンカップは馬券を買うとか。バブルの頃で世の中の人がお金を余計に持っていた時期でもありますし、この頃から競馬が市民権を得たのかな?なんて思っております。

オグリキャップより前の馬は知りませんし、後の馬もよく分かりませんでしたが、オグリキャップだけは知っていました・・・・多分メディアに多く取り上げられたのでしょう。
とてもドラマチックな道のりを歩んだ名馬で、従来の競馬ファン以外の人の関心まで引いた馬。バブル期と相俟って競馬ブームを呼び、多くの人が馬券を買うようになる。→JRAが潤う。→サービスの向上。→今の私たちが快適に競馬を楽しめる。

オグリキャップって今の競馬界の最大の功労者なのでは???





ジャパンカップの展望 2 というかムダ話

ジャパンカップの枠順が発表になりました。

イコピコは出れないようです。
引退間際の8歳馬にぶっこ抜かれる今の停滞した中距離路線ならば、風穴を開けるのは3歳馬?などと考えており、東京2400mならイコピコはその筆頭だと思っていただけに残念。
3000mであれだけ走られてはもうフロックではありません。しかも脚を余した印象のあるレースでした。この後の有馬記念は適性的に合わないレースだと思っているので、尚更残念。

それにしてもジャパンカップはフルゲート18頭。そのうち実力のほどがあやしいと思われる馬も含め外国馬が5つも枠を占めてしまうのはまだしょうがないとしても、とうの昔にピークが過ぎていると思われるコスモバルクが競走馬の頂点を決めるJCに出れてしまうのは・・・・・。


昨日はコンデュイットがかなり強い馬で、日本のレースへの適性も高そう、そして迎え撃つホームの日本の馬のレベルは高くはないといったような事を記事にしました。
可能性を秘める3歳馬イコピコが出走できないことで、日本馬がJCを制する可能性が減ってしまったと感じています。

それでも個人的には今のジャパンカップは日本の馬が勝たなければいけない、負けちゃいけないレースだと思っています!!

日本の競馬界は3歳馬はダービーが頂点のレース。古馬に関してはジャパンカップが頂点のレース。賞金もそれに見合ったものになっています。
レースの体系がこうなっている以上、日本のサラブレッドを生産する側からしてみれば、「ダービーを勝てるような馬、ジャパンカップを勝てるような馬」を生産する事が第一の使命をなります。
早い話が東京2400mで強さを発揮する馬を生産するということに重きを置いているということです!

ジャパンカップが始まった頃は競走馬の質が欧米には及ばないものでした。ホームのジャパンカップでありながら外国馬に上位を独占されることもしばしば・・・・。

そのジャパンカップが創設された後、折しも日本経済は活況を呈し、好調な経済を背景にジャパンマネーで海外の様々なモノを買いあさりました。海外の不動産、会社、美術品などなど、その国の象徴と思えるものにまで手を出しました!(エコノミックアニマルと言われても仕方のないところです。)
その買いあさったモノの中に「優秀なサラブレッドの血」というものがあります。これによって日本の競走馬の質は格段に向上!!現在は欧米と比べても遜色のないレベルに達していると思われます。

日本競馬に欧米のかなり優秀な血が組み込まれ、更にそれが欧米とは大きく違う馬場という篩(ふるい)にかけられ、合わない血は淘汰され、合った血だけが生き残り次の世代へ。かなり優秀な血が日本の馬場に合うという点で更に洗練されて今に至ります!
当時買いあさった優秀な血がより日本の馬場に合ったものとなりここにきてようやく結実しました!
これについては近年のジャパンカップの結果を見れば明らかでしょう。

いくら強い馬でも欧米からジャパンカップに来る馬はこの篩にかけられて、生き残り、洗練されてきた血を持つ馬ではありません。
競走馬の質が欧米と日本で差のなくなった今、馬場に合う洗練された血を持っているということが大きなアドヴァンテージになります。走り慣れていることも、国外からの輸送がないことも大きなアドヴァンテージ。

そしてジャパンカップの舞台は東京2400m!!
上に書いたように日本の競馬の頂点を決めるレースの条件が東京の2400mです。日本のチャンピオンコースでありチャンピオンディスタンス!
2002年のように中山2200mで行われるならシンボリクリスエスやジャングルポケットなど日本のトップホースが外国馬に負けても構いません。しかし東京2400mでは負けてはいけない!なぜなら日本のレース体系の頂点を決める条件だから!この条件で強さを発揮する馬を求めて生産されているのが日本の馬だから!

ここで負けてしまうと日本の競走馬の質は欧米のそれにかなり劣るという事になってしまします。たとえるなら、モンゴル相撲のチャンピオンが日本の大相撲に来ていきなり優勝してしまうようなもの。言葉通り、「自分の土俵」で負けてしまうという事です。

欧米と日本の馬場が近ければこうは思いませんが、風土の違いからかなり馬場が違います。ジャパンカップは日本馬のプライドをかけて勝ちに行かなければいけないレース!


こんな訳で、ジャパンカップは日本馬に◎を打つことにしています。特に一番充実する4歳馬でこの条件に適性があって強いと感じた馬がいれば人気でもその馬を◎にします。

オーケンブルースリが4歳で充実した状態で今回のレースに臨みますがどうでしょうか?
天皇賞秋の走りは評価できます。この条件でこんなに走るとは思いませんでした。異常に速くなった馬場、明らかにインが有利な馬場でしかもレコードタイムで上がりも非常に速いレース。「異常な」馬場で外にいた分、割を食った4着。

天皇賞秋は評価するのですが、重賞で勝ったのは菊花賞と京都大賞典。2つともどちらかというと前が潰れたレース。しかも京都の外回りで勝負所で下り坂を利用して加速していけるコース。
流れが締まれば勝つ可能性もあると思いますが、そうでなかった場合、自力で差し切れる馬でしょうか?それだけの勝負所で加速力があるでしょうか?強い馬だと思いますし、距離が延びるのは間違いなくプラス、それに菊花賞で副軸としてビッグヒットに貢献してくれた馬、応援したい馬ではありますが。


今回は優秀な血が組み込まれた後、日本の馬場に合うように淘汰が繰り返された日本馬とそうでない外国馬について書きましたが、厄介なのは本当に強い馬の中に「馬場差を越えてしまう強い馬」という者が存在します。
最近のジャパンカップではそんな事は考えなくてよかったのですが・・・・。










ジャパンカップの展望   コンデュイット

今週はジャパンカップ

近年国際G1のジャパンカップと言えども、その年の世界のトップに君臨する馬が来日する事はありませんでした。
今回は英国馬のコンデュイットが参戦します。
今年の7月のキングジョージⅥ&QESを圧勝。今月の頭のブリーダーズCターフも勝利、しかも去年に続いての連覇になります。

どちらかのレースを制しただけでも世界のトップホースと呼んで差し支えないのですが、その年のビッグタイトル2つを提げてのJC参戦。
連覇した去年と今年のブリーダーズCターフはサンタアニタ競馬場で行われました。ここは時計が出やすいコースらしいのですが、それでも2度とも2分23秒台。日本の堅い馬場で行われるジャパンカップの勝ちタイムは平均するとおよそこのくらいです。
2400mが2分23秒くらいで決着するような条件のレース、それも世界のトップホースが目標にする最高峰のレースで2年続けての勝利。ジャパンカップに出走するにあたってこの2レースをこのタイムで制した意義はかなり大きいと思います。

近年これほどの大物の参戦はスペシャルウィークが勝ったJCで4着に終わったモンジューくらい。フランスとアイルランドのダービーを大差で制した後、凱旋門賞で我らのエルコンドルパサーを破って(泣)勝利し、その次のレースがJCでした。
しかし4着。モンジューは最初のG1挑戦こそ2着でしたが、それを除くとデビューから引退の年の秋の凱旋門賞までは全てのレースを制した怪物。JCだけがポカッと穴のあいたように4着。
これは日本の速い、堅い馬場に対応出来ないタイプの馬だったからだと思います。サドラーズウェルズの直仔、ロンシャンやアスコットの重めの馬場で活躍するための血を受け継いだ馬。2400mを2分30秒以上かかる条件のもとで力を発揮する馬。

モンジューと比べると日本の馬場を走る前に世界最高峰クラスのレースで2400mを2分23秒台で勝っている(2度も!)コンデュイットはJCでも強さを発揮できるような気がします。

さらにコンデュイットについて続けると、時計の速かったブリーダーズCターフを制しながら、重い馬場のキングジョージⅥアンドQESも圧勝!イギリスのドンカスター競馬場で重馬場で行われたG1でも圧勝!
「菊花賞の展望の前にムダ話」では距離の壁を越えてしまう馬について書きましたが、この馬は馬場の違いという壁を越えてしまう馬である可能性があります。

コンデュイットは本格化してから連を外したレースは2レース、エクリプスSと凱旋門賞。共に何年かに一度というような怪物、シーザスターズが圧勝したレース。
エクリプスSは3着、2着にはその後G1を圧勝で連勝したリップヴァンウィンクル。2頭に負けた訳ですがこの2頭は3歳馬で斤量差が5キロもありました。斤量差が5キロもある強い馬に負けた事よりも4着以下に5馬身差つけて3着だった事からこのレースでもコンデュイットの強さが分かります。
凱旋門賞も3歳のシーザスターズとは3.5キロの斤量差のあるレース。4着でしたが、シーザスターズとは2馬身ちょっとの差、2,3着馬とは差は僅か。


今年のブリーダーズCターフを見ましたが、ジャパンカップ向きのいい瞬発力を持っているという印象。
7頭立てのレースでしたが、ムーア騎手は前の馬を外から抜かずに内から馬と馬の間をこじ開ける方を選択。周りの馬も強い馬でしたが、4角の前辺りで進出する際のスピードがワンランク違っていました。内を突いたのも勝負所でスパッと馬群を割れる瞬発力に自信があってのことでしょう。

だいたいキングジョージⅥアンドQESを圧勝してしまうような馬はスピードの持続力や底力に関しては間違いなく世界トップクラスの馬!そんな馬が2分23秒決着のレースで、勝負所でいい瞬発力を発揮!
ジャパンカップに出る際に心配なのはヨーロッパ向きの馬だった場合、向うのレースでは強みなる重厚さも日本の馬場ではただのズブさになってしまうこと。
コンデュイットに関してはこのような心配は無さそう。

もうひとつ言うならこの馬を管理している人はJCを制したシングスピール、ピルサドスキーも管理していた人。勝手知ったるレースという訳です。

こんな馬が8歳馬のカンパニーに負けてしまうような今の日本競馬界の中距離路線に殴り込み!黒船襲来?もうお手上げ??

まだお手上げしません!

次回に続きます。

マイルCSの回顧  カンパニー!カンパニー!カンパニー!

先週のマイルCSはこれが引退レースとなる8歳馬カンパニーが制しました。

12.1 - 10.9 - 11.8 - 12.4 - 11.5 - 11.4 - 11.2 - 11.9

一週前のエリザベス女王杯で世紀の凡レースを見せられましたが、今回のマイルCSもG1としては凡レースの類い。
4つ目のラップが12.4秒になっていますが、マイルCSでこの区間でこのようなラップが刻まれるのは稀。逃げ馬らしい逃げ馬がおらず締まった流れにはならないとは思いましたが・・・。

単騎逃げで巧くラップを落とした和田騎手のファインプレーでもありますが、これに続くあろうキャプテントゥーレに川田騎手が乗っている以上もう少しプレッシャーをかけるレースになると思っていました。
この2頭に関しては、直線に入る所でスパーンとラチ沿いに馬を持っていった和田騎手、マイネルファルケに併せることなく随分外側のコースを選んだ川田騎手、この辺りが2着争いの明暗を分けました。

前の週があんな不甲斐ないレースだっただけに!しかもスローに落とすとインからカンパニーの末脚が炸裂することが十分予想できるだけに!先行馬は積極的なレース運びをすると思っていました。
マイルG1で逃げ馬がペースを落としたところで後続の馬もそれにお付き合い。前目のインで虎視眈眈のカンパニーにからみればまるで誂えたようなレース!3戦連続インから末脚を炸裂させて圧勝!おそらく用意していたと思われる実況の「カンパニー大団円!!」と相なりました。

引退レースとなる8歳馬カンパニー鎧袖一触!!!

アブソリュートは後ろ過ぎ、スマイルジャックも後ろで前が壁になって抜け出せず。この2頭は乗り方によってはもう少し差がなかったと思いますが、引退レースになる、それも8歳馬のカンパニーにいいようにやられては他の馬については特にコメントもなし。

以下は8歳秋まで常に一線級相手と闘いながら最後に天皇賞秋、マイルCSとG1を連覇したカンパニーについて。

2004年の1月から2009年の11月まで35戦して12勝。5戦目のラジオたんぱ賞からは全て重賞レースに出走。それも質の高いメンバーとのレース。
終い斬れるタイプの馬だっただけに人気になりやすい馬でしたが、好きな馬で何度も◎を打ちました。
後方から33秒前後の鬼脚を見せて勝てる馬でありながら、グズグズの馬場で上がりが非常にかかった大阪杯も勝利。こういう馬は私の中では強い馬という事になります。

この馬が好きだった理由は、能力の高さはもちろんですが、毎回力を出し切ってくれる事。特にレース人生の後半はほとんど好走したと言っていいくらいではないでしょうか?毎回その時代のトップクラスの馬との対戦になりますが、負けるにしてもその差は僅か。
衰えない類稀な闘争心!!

競走馬はレース数が増えるにしたがって「使い減り」というのが確かにあると思っています。個人的には肉体面より精神面の方が大きく影響すると思っています。その点、この馬は紛れもなく名馬!


同じタイプの馬でステイゴールドという小さい馬体に類稀な勝負根性をを内包したような馬がいました。無事是名馬を地で行った馬でしたが、7歳秋までに50戦走って、その最後の最後に海外G1で初めてG1勝ち。そしてステイゴールドはドリームジャーニーなど優秀な馬を種牡馬として送り出しています。この産駒は親に似て小さい馬が多いのですが、重い斤量を背負わされても斤量負けしません。親譲りの勝負根性??

衰えない闘争心を持っていたカンパニー!晴れて種牡馬となる事が決まりましたが、この馬の仔がいい闘争心を受け継ぐ可能性は高いのでは?血統的にもサンデーの血が入っていませんし、種牡馬としての活躍が今から楽しみです!!

2008年の中山記念から横山騎手が鞍上になりますが、このレースは驚きました。2,3番手につけて押し切って圧勝!後ろで不利を受けたり、凄い脚を使いながら届かないことが多かった馬ですが、横山騎手に出会ったことでレースぶりが変わります。後ろで溜めなくては終いが斬れないという馬なら仕方ありませんが、この馬は違いました。この出会いがなければG1を取ることはなかったと思います。


ちょっと腐すようなことを言います。ここから書く事は多分に個人的な思い込みです。

天皇賞秋、マイルCSを勝った今でもこの馬のベストは1800mで根幹距離である1600m、2000mになると甘さが出る馬だと思っています。特にG1のような締まった流れになると1600mなら1600m、2000mなら2000mの距離の適性というものが如実に顕れるものです。

このG1連勝の前はG1で4着が続きましたが、この辺りが出たと思っています。今回の秋の3連勝はいずれもスローと言っていい流れ。シビアに1600mなら1600m、2000mなら2000mの適性が問われなかったレース。そしていずれのレースも内枠が引けました。秋初戦の毎日王冠でスローの流れを中団のインから差すという競馬が完成の域に達していましたから流れが緩めばチャンスの大きい馬でした。そしてなぜかお誂え向きのレースに!!!

8歳まで大きな怪我もなく走った馬ですが、全35戦。毎年同じようなレースに目標を絞っての出走。陣営がとても大事にレースを使っています。能力が高い馬なので何とかG1をと大事に鍛えたのだと思います。
G1は根幹距離しかありませんから、当然相手も強い上にシビアな流れになって距離ドンピシャの強い馬に少し足りません。

ところが最後の最後で何とかG1を!の陣営の思いが天に届いたのか、今まで比べると明らかにメンバーの落ちるG1(特にマイルCS)、内枠が引けて緩い流れのレース。G1で悔しい思いをし続けたこの馬に突然風が吹き始めました。

マイルCSはメンバー的に勝って何の不思議もありませんが、天皇賞秋はウォッカがいました。多分2000mの総合力では劣っていたと思います。もしカンパニーが勝てる可能性があるとしたらスローから上がりの速い決め手比べ。
天皇賞の週になって異常に速い馬場(内が固められた?)、馬場を考えればスローな流れなのにウォッカは後方に!(毎日王冠で上がり勝負で負けているのに、その負けた馬を後ろから差そうと?)
カンパニーが天皇賞秋を勝つためには、内枠、上がりの速くなる流れ、馬場が必要でした。ウォッカは高いレベルで末脚の斬れ、持続力を兼ね備える名馬、多分G1らしく双方の能力を求められるレースになっていたら勝てなかったと思います。ところが両馬共に33秒を切る上がりを繰り出すレースに。
結果的には位置取りですが、個人的にはウォッカ+武騎手のパッケージとしての完成度に対してカンパニー+横山騎手のそれが遥かに凌駕していた為だと思っています。上に書いたようにやはりカンパニーがG1制覇する為には横山騎手との出会いが不可欠だったのかなと。

G1馬になる条件とは「明らかに強い馬であって、且つ運も持っていること」だと思うのですが、カンパニーを見ていると、「長年にわたり、万全の状態で何度もG1レースに出ること」も付け加えた方がいいかな?と思ってしまいます。
普通は「取れる時に取らないと取れないもの」だと思うのですが、カンパニーは特別??

最後にG1を2つも取れて晴れて種牡馬になれたことはカンパニーファンとして嬉しいのですが、もうターフで見ることが出来ないのは残念です。
あとちょっとなのに、あまり差がないのに、いつも渾身の走りをしているのにG1を勝てない馬ってどうしてこう応援したくなるのでしょうか?多分この馬のファンってとても多いのでは??
そしてステイゴールドもそうですが、ファンに愛されて、ファンをヤキモキさせた馬ってどうして最後の最後にファンから見ても信じられないような結末が用意されているのでしょうか??

なぜ??

前にも書きましたが、これがファンを惹きつけて止まない競馬の魅力、不思議なアヤなんでしょう。

でも多分一番は厩舎の人たちが長い間強く願って育てていたから。
大事に育てた厩舎の皆様、心から「おめでとうございます」。それから本人(?)のカンパニーにも。

マイルCSの予想

東京競馬場の巨大スクリーンの前でポカーンとしてしたまま固まってしまった「エリザベス女王杯ショック」から早1週間。明日はマイルCS

毎回当代きってのマイラーが集結するレベルの高いのG1レース。最近では国外からの参戦馬もいて洋の東西を問わずに一流のマイラーが集結するとも言えるレースです。

毎年最強のマイラー決定戦になるこのレースの贅沢な1分半を見るのが楽しみなのですが、今年は近年にない低調なメンバー構成。このメンバーの中から最強マイラーが出るの?言った感じの面子。
春の安田記念はワクワクするものがありましたが、今回は・・・。
安田記念と比べてみると、酷いレースを強いられたのに勝ってしまったウォッカはJC行き、絞れていなかったのに2着になったディープスカイは引退、3着馬ファイダットは故障で秋全休、そして4着のカンパニーが引退レースながら抜けた1番人気。随分品の下がるG1レースです。
スーパーホーネットが万全で臨んでいればかなりの確率で勝てるメンバー構成だと思いますが、この辺りに運の無さを感じます。強いマイラーですが、おそらくG1を取ることなくターフを去る事になるでしょう。

週初めには春の安田記念5着馬、前走富士Sで出るところがなくて勿体ないレースをしてしまった岩田騎手が引き続いて乗ることになるライブコンサートが面白そうだと思っていましたが、週末に出走表を見るとレースを引っ張るのはマイネルファルケくらい??といったメンバー。メンバーだけではなく、流れも「G1らしい」と言えるものになるかどうか疑わしいレース。
ライブコンサートは世間の評価の割には強い馬だと思っていますが、勝負所での反応がいいとは言えない馬。安田記念は上がりがそこそこかかった事で5着まで差し込めましたが、レースの上がりが速くなるとあまり強みは活かせない馬だと思っています。
馬場が渋ればと思いましたが、ギリギリ天気が持ちそうなようで。

1番人気のカンパニー
贔屓にしてきたこの馬もこれが引退レース。その引退レースになるG1でまさかの1番人気!
毎日王冠、天皇賞秋を連勝してしまいましたが、内枠からコースロスなく前目のインに付けて緩い流れのレースを速い上がりを使って勝つ!という乗り方が見事にハマったレース。今回も内枠が引けました。
いい脚を使いながら届かない事が多く、もどかしい思いを何度もさせられた馬ですが、実は緩い流れを前目から速い上がりを繰り出して勝つというのが一番のこの馬の勝ちパターンだったような・・・・。

天皇賞秋は馬場の偏向が強かったと思っているので、外を回して届かなかった馬が出てくれば買いたかったのですが負け過ぎの観のある11着スマイルジャックだけ。

何とかこの馬をG1馬に!とレースの送り出し続けてきた陣営もG1を取った今となってはギリギリに仕上げる事はないでしょう。明らかにオマケのレース!
普段引退レースの馬はあまり買いませんし、押し出されて1番人気になっている馬。中距離戦のスローからの瞬発戦を制した後のマイルG1。嫌いたい要素があるものの、それでもここまでメンバーの質が低くくなるとやはりこの馬は有力。流れが速かろうが遅かろうがG1らしいG1で名馬と呼ばれる馬と接戦をしてきた能力高い馬でマイルも十分守備範囲の馬。オマケのレースでもこのメンバーなら買います!

今回のマイルCSはこの馬だ!と積極的に買える馬がいなくて困ります。

ヒカルオオゾラスマイルジャックはマイルはかなり合う馬だとは思いますが、両馬共に上がり最速を繰り出して勝つタイプの馬ではありませんが、関屋記念で後方から32秒台の脚を繰り出してしまった事が気掛かりです。
特にヒカルオオゾラは前目から抜け出す競馬でマイル戦を好走してきた馬なのに関屋記念でなぜこんなムチャなレースを・・・。続く2戦は1番人気で惨敗。京成杯AHは反動からかマイナス14キロ。次のカシオペアSで馬体を戻しているのでその点今回可能性はありますが、関屋記念でいつもと違うレースしてしまった事が悔やまれます。

ザレマも随分人気になっていますが、よほど巧く乗らない限り、京都のマイルでは斬れ負けしそうな馬。冬場に同条件の牝馬重賞で3着になっている馬ですが、この時は道悪で上がりの掛かるレースでした。

キャプテントゥーレは2番人気。2歳時に京都のマイル重賞を勝っていますが、内回り、小回り向きの馬のような気がします。川田騎手なら巧く乗りそうですが、勝ち負けまでには至らないと思っています。

逃げるマイネルファルケもマイルは合っていて、単騎逃げが見込めるレースでは怖い馬ですが、怖いのは中山での話。2歳戦以来の関西遠征。有利にレースが運べますが、京都の外回りでは?

などなど、今回の出走馬にケチをつければ全馬しっかりとつけられます。(笑)

前哨戦の富士Sは何だかなーの大混戦の凡戦。スワンSは抜けた上位4頭に出走馬なし!ならば外国馬に!とも考えられますが、ペリエが日本の馬場に合うとか何とか言ったサブレザはかなり人気になってしまいました。

このレース重く見るのはマルカシェンク
今年の初当たりはこの馬からでした。
元々マイラーとしての資質は高い馬。決め手となる末脚にも破壊力があります。年始めの京都金杯で57.5キロを背負って好走しましたが、その後1戦してから半年の休養。休み明けの3戦は全く走りませんでしたが、前走大きく出遅れながらまずまずの走り。
この馬は栗東の馬なのに関西圏でのレースがあまり多くありません。関西圏のレースに限定するとまずまず走っている馬です。

出遅れることが大きな問題!!

河内師曰く「遠征だと出遅れる。知らないところで1日を過ごすと良くないのかもしれない。関西圏の競馬ならスタートも比較的マシ。」だそうで、富士Sのような大きな出遅れはないと思いたいところです。
状態が上向きになっていて、出遅れがなければ勝負になる馬だと思っています。去年は関屋記念で32秒前半の上がりを繰り出して圧勝した後、富士S大凡走経由でマイルCSへ。それでも差のない6着。今年は関屋記念を全く走らずダメージなし。前走の富士Sで復調気配を見せ、去年より格段にメンバーの質が下がるマイルCSへ。
良馬場の京都のマイルなら出遅れ癖に目を瞑ってこの馬で!

日本の競馬界の歴史に種牡馬として燦然と輝くサンデーサイレンス。その産駒で最後にG1を制した馬として歴史に名を刻む事になるでしょうか?まずはスタートを決めないと!

印は、

◎マルカシェンク
○カンパニー
▲スマイルジャック
△ヒカルオオゾラ
△サブレザ
△フィフスペトル
△ストロングガルーダ
△キャプテントゥーレ
△スズカコーズウェイ
△マイネルファルケ
△ライブコンサート
△アブソリュート

馬券は馬単。

◎⇔○、裏表の2点。

3連複、軸2頭以外は何が来てもおかしくないと思っているのであまり絞らずに。

◎○2頭軸から▲△へ 10点。

エリザベス女王杯の回顧 + 東京競馬場観戦記

日曜は東京競馬場で現地観戦。ねむい目を擦りながら朝早く電車に飛び乗り開門45分前に現地に到着。ここ何日かとは一転して風もなく暖かい一日、空は晴れ渡り、1コーナーの向うに見える富士山は一日中ハッキリと見えました。絶好の観戦日和!!昼頃は暑いくらいで上着を脱いでTシャツ一枚で作戦本部(?)とコース脇を行ったり来たりしていました。

こんな日に観戦できるだけでもラッキーなのに、日頃の行いがいいのか()馬券が絶好調!買い目を絞って買っているのにメインレースを前にしてここまで半分のレースで的中!
もう外れる気がしない気分()で迎えたメインレース。
先に東京のメイン、オーロカップ
オッズがかなり割れていたのでスケベ心を出して配当の期待できる3連複での勝負。フリーズRでお世話になったアイアムカミノマゴティアップゴールドからの2頭軸流し。
アイアムカミノマゴは胸のすくような圧勝でしたが、ティアップの勝浦クンは出遅れて届かずの5着。
馬券は外れるもいいレースが見れたとまま満足。

ターフから東洋一と謳われる巨大オーロラビジョンに目を移します。
「最強馬牝馬決定戦」エリザベス女王杯の発走。
G1のファンファーレが鳴り、所は違ってもやはり現地観戦だけにいつもより余計に胸が高鳴ります。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。(割愛)



書くのもバカバカしいレース。G1でこんな凡戦はいまだかつて見たことがありません。

最高の一日の最後に用意されていた最悪のシナリオ!!!

ハッピーな気分は一転して、何とも言えない嫌な気分に。

全く理解が出来ないレースではありますが、「これもレース」。実際に起きてしまった事ですから冷静に受け入れなくては。(昨日はとても受け入れられる気分ではありませんでしたが。)

こういう結果に至ってしまった背景にはいくつかのアヤがあります。
その最大のものが、スタートでカワカミプリンセスが前に行けなかった事、そしてリトルアマポーラにルメール騎手ではなく、スミヨン騎手が乗っていて、3番手のインのポジションを確保しながらひたすらに脚を溜めていた事だと思います。

ズバ抜けた末脚の推進力を持つブエナビスタがいる以上、この馬の後ろで競馬をしていては勝つことはもはや論外。カワカミプリンセスとリトルアマポーラは2頭とも斬れるタイプの馬ではなく、このレースを本気で勝つ気があるなら、ブエナより先に動いて、直線に入る頃にはある程度の差をつけていないと勝ち目はありません。

ところがカワカミは行き脚がつかず後方。リトルアマポーラは最高のポジションを取りながら動かず!この2頭が動けばレースも動くはずでしたが、3番手のリトルアマポーラとそれと並走していたブラボーデイジーが後続に対して蓋をしてしまった格好に!
スミヨン騎手はブエナのレース映像を見なかったのでしょうか?リトルアマポーラがどんなレースで去年のこのレースを制したか知らなかったのでしょうか?
そんな事はないと思います。
リトルアマポーラの強みはどこにあると?この人の体内時計が狂っていた?まさかボンクラジョッキー???


このレースで手綱をとる騎手はボンクラジョッキーではありません。大半は正確な体内時計を持っている一流のジョッキー。
そしておそらく最も強い馬は後ろから来るブエナビスタだと全て騎手が思っていたかと。リトルアマポーラとブラボーデイジーに蓋をされた後続の内側にいた騎手はまさかのハードラックだと思いますが、動けるポジションにいた騎手がブエナに対して差を広げて直線を迎えようとしなかった事、対ブエナで勝ちに行かなかった事。これが世紀の凡戦になった一番の要因だと思います。

日経賞で引退するはずだったテイエムプリキュアの存在も多少影響があったと思います。
ここ2戦、この馬が逃げたレースでは暴走気味の逃げで大差の殿負け。
それだけではなく、重馬場の阪神大賞典ではこのレースをかなりタフなレースに仕立て上げました。勝ったアサクサキングスや前で競馬したスクリーンヒーローはこの無駄にタフな前哨戦のおかげで目標の天皇賞春を凡走することに。
前走京都大賞典でもこの馬が暴走気味に逃げたために後方にいた馬にとって有利なレースになりました。
この辺りの意識も少しはあったでしょう。
このレースこっそり海千山千の熊沢騎手に替わっていた事も一つのアヤと言っていいでしょう。
テイエムプリキュアが日経賞を勝ってしまった事で微妙に今年のビッグレースに影響が!


総じてみれば、ブエナビスタに対して明確に勝ちに行ったのが逃げた2頭だけだったという事でしょうか?ブエナと比べてしまえば全馬斬れ不足の馬。そのブエナに対しての斬れ不足を補う為には直線に入る辺りで前にいる事。少なくとも自力でこのようなレースを組み立てないと勝ち目はありません。自力でレースを組み立てたのが逃げた2頭だけ・・・・・。何とも言いようのないレースです。間違いなく今年のG1でワーストのレース。


勝ったクイーンスプマンテ
鞍上は若手の田中博康騎手。調教師は小島茂之師
この調教師さんは個人的に一番注目している人です。去年一年の回顧はこの人の事について書きました。↓

http://tamarufight.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-192a.html


夏のローカル、みなみ北海道Sで49キロで圧勝するも、京都大賞典ではテイエムプリキュアの暴走のおかげで惨敗。今回は熊沢騎手が控えてくれたおかげで自分の走りができました。
小島師はレース前に早々と「逃げ宣言」。この宣言で熊沢騎手もおとなしく控えたのかもしれません。若手の騎手に出した指示は「行ってどこまで」。確率は非常に低いも、万一ブエナに勝てるとしたらこれしかありません。
去年は秋華賞では管理馬プロヴィナージュの出走で有力と目されていたポルトフィーノが出走できない事態に。心無いファンから揶揄されるも、見返すように果敢な逃げで3着に逃げ残り。(そしてもう1頭の管理馬のブラックエンブレムが勝利。)

何かを持っている人かもしれません。
プロヴィナージュは3着に入りましたが、おそらくは力不足だったはず。内の良い京都の馬場が味方に付きました。それでもこの馬なりに仕上げは完璧。鞍上の哲三騎手も迷いのない果敢な4角先頭!

今回もおそらくクイーンスプマンテは更に輪をかけて力不足。万一と言えるような確率ながら、唯一可能性のある「逃げ」。
今の京都の良馬場で1000mを1分0秒5で逃げながら上がりが37秒弱・・・・。普通なら馬券にというか掲示板にも載れないでしょう。
しかしながら、対ブエナで直線に入る地点である程度前にいる可能性のある競馬。全く思いもよらない様々なアヤが絡み合い、勝利してしまいました。

恐るべきは、小島師の「手繰り寄せる力」なのかもしれません。

もちろん、田中博康騎手の一定のラップを淡々と刻んだ騎乗ぶりも称賛ものです。

小島茂之師のG1制覇は個人的に喜ばしいのですが、能力比較に重きを置いているので、この人の馬でもとても買い目にも入れられない馬。
たとえ展開で見たとしても、この馬よりずっと強いリトルアマポーラやカワカミプリンセスがある程度先行すると考えられる以上買えない馬。
更には、末脚自慢のブエナビスタが出走するレース。他の騎手がブエナに対してリードを広げて直線を迎えようとするだろうというのが予想の根本にあったので、逃げるであろうこの馬には向かないレースになると思っていました。

競馬ってやっぱりミステリアス・・・・・・。(笑)

エリザベス女王杯の予想

明日は最強牝馬決定戦のエリザベス女王杯
去年は最強牝馬決定戦とは言え、本当に強い牝馬2頭が強すぎるためにこのレース眼中にないという異常な事態。今年は現時点での最強牝馬が決まるレース。

展望に書いたように今回は馬券的な旨みの少ないレースだと思っています。

人気の方はブエナビスタが断然の人気。ブロードストリートは2番人気ですが、随分差のついた印象があります。秋華賞で藤田騎手が言っていた「スムーズなら突き抜けていた」はあまり信用されていないのでしょうか?

本命はその断然の人気のブエナビスタ
春の牝馬G1を2つ勝って、3歳牝馬ながら「凱旋門賞挑戦」という標榜を掲げました。これ自体は(フランスの馬場で末脚の斬れ自慢の日本の馬が勝負になるかは別として)夢があって非常に有意義なことだと思いますが、札幌記念でなかなかの走りをしながら勝ち切れなかったために簡単に断念。

目標をしぶしぶ秋華賞に変更。そこでは秋華賞を一本に目標を定め、春の雪辱を期して渾身の仕上げを施したレッドデザイアにハナ差届かず。このハナ差には勝負のアヤのようなものを感じました。

負けてしまった秋華賞ですが、この馬にとって収穫の多いレースでした。中団、馬ごみの中での競馬。初めて試みるこれまでとは異なるスタイルでのレースで問題ないの走り。
今回は外枠、能力を発揮するに十分な京都の外回りの2200m。取る戦略の幅が前走より大きくなります。安藤騎手なら中団後方ぐらいに構えるのではないかと思っています。

距離も問題なく、末脚の推進力がズバ抜けている馬。物理的にこの馬の後ろから行ってこの馬を差し切ることは無理でしょう。この馬に勝てる可能性のある馬はある程度前で競馬をする馬に限定されます。そのある程度前で競馬をする馬に魅力的な馬がいません。イン差しという事なら考えられましたが、週中雨が降って土曜は渋った馬場でのレース。インの状態が良いとは思えません。
馬場の良い外目を走っての差し比べとなれば・・・・。

凱旋門賞断念以来勝ち運に見放されていそうな馬、それも圧倒的な人気の馬ですが、この馬を嫌う事は出来そうもありません。この馬の1着付けが勝負馬券になります。

ブエナビスタ、ブロードストリート、両陣営ともに「あの馬だけは叩く」と息巻いているようですが、力の確かな2頭がお互いを意識してのレース。同じ様な着順でゴールする確率は高いと思います。
この予想では馬券はガチガチですが・・・・。

ブロードストリートが対抗でいいと思うのですが、これでは旨みが全くありません。

このレース旨みのある馬はジェルミナルだと思っています。
ストライドの大きな馬で、内回りだった秋華賞よりは条件としては好転。しかもこの秋の2戦は満足に仕上げられていなかったようで、今回の伸びシロは大きいと調教師が公言しています。
それでいて現在7番人気。大きなストライドが活きるコース、桜花賞、オークスではブエナビスタ、レッドデザイアに次ぐ3着。秋3戦目でやっと満足に仕上げられているとしたら面白い馬です。2歳時ですが、京都の外回りは2戦して両方勝っていますし、下り坂を利用して長い直線につながるこのコースでパフォーマンスを上げる可能性の高い馬です。

ブロードストリートはジェルミナルと同厩舎の馬ですが、ブロードストリートは秋華賞の後、「状態の維持」に務めたそうです。ブロードはローズS、秋華賞ともにかなり馬を仕上げて激走した馬。一方ジェルミナルは問題があったのか秋2戦はイマイチの仕上げで、レースはたいして走っていません。
とりあえず余力という点ではブロードより優位にありそうです。
春の時点ではジェルミナルの方が明らかに力が上といった印象。その馬がやっと秋3戦目でまともに仕上げられて本来の状態に戻ったとなると・・・・・。

印は、

◎ブエナビスタ
○ジェルミナル
▲ブロードストリート
△メイショウベルーガ
△シャラナヤ
△リトルアマポーラ
×ミクロコスモス (3着まで)
×ニシノブルームーン (3着まで)

馬券は3連単。

◎→○→▲△× 
◎→▲△→○  の10点。

◎→▲→△× の6点も買います。

この印を打った中で一番分からないのがフランスから来たシャラナヤ
前走オペラ賞の映像を見ましたが、後ろから伸びてきて差し切ったレース。後ろからのレースならば京都の馬場でブエナビスタに先着するとは思えないのですが、この馬逃げて勝ったり、先行抜け出しでも勝っています。
前走負かした馬の中に先週のブリーダーズF&MTを制した馬もいるので力量も確か。まだ5戦しかしていない馬で前走、前々走と連勝。今回更にパフォーマンスを上げてくる可能性もある上に、京都をよく知っているルメール騎手が鞍上。彼の先行競馬の技術の高さは日本人騎手にはとても及ばないものがあります。

普段ならこのような分からない馬の1着付けの馬券は買わないのですが、明日は現地観戦に行く予定。何だか分からない馬に馬券を紙屑にされるのも嫌なので、仮に先行した場合、上に書いたある程度で競馬をしてブエナを負かす可能性のある馬として

シャラナヤ→ブエナビスタ→

の馬券もメインレース時の懐具合によっては買うかもしれません。

おっと明日は開門前に東京競馬場に行く予定なので早く寝なければ!

エリザベス女王杯の展望

10日ぶりの更新になります。
ここのところ忙しい日が続き更新が滞ってしまいました。

今週末は落ち着いて競馬予想ができそうです。
日曜は今のところ東京競馬場に観戦に行く予定なので、やり損ねていた回顧より週末のレースに向けての展望を優先します。

今週は牝馬ナンバー1決定戦であるエリザベス女王杯
今回のメンバーを見る限り、このレースは堅くおさまるレースだと思っています。どうせ観戦に行くなら来週の福島記念、東スポ杯2歳Sがある土曜かマイルCSがある日曜が面白そうでしたが、まあ仕方ありません。東京メインのオーロカップが勝負レースになるかも??

先に結論を言ってしまうと、間違いなく人気になるブエナビスタブロードストリートの2頭。状態さえ維持できていれば、末脚に破壊力を持つこの2頭が外回りに替わってパフォーマンスを落とす事は考えにくく、この2頭が馬券を外す確率はかなり低い、というかこの2頭で決着する確率すら高いと思っています。

秋華賞の1~3着は3歳世代で抜けた力量を持っています。秋華賞ではレッドデザイアを1着付けの本命にして的中しましたが、凱旋門賞を目標に掲げたブエナに対してレッドデザイアは秋華賞を勝つ事だけが目標、しかも渾身と思える究極の仕上げ、それに京都の小回り2000mは脚質的にも最も有利という事から勝てると踏みました。

レッドデザイアがエリザベス女王杯に出てくれば当然人気の一角。外回りに替わってライバルに対し有利な点は減り、条件としては暗転。しかも極限にまで仕上げての激走の次走という事で消して旨みのある馬でしたが、参戦は無し・・・・・。

本来なら4歳馬、5歳馬の大将格が人気になるはずですが、5歳馬の化け物2頭はおらず、4歳馬の去年の覇者リトルアマポーラは今年1年案外な走り。6歳馬カワカミプリンセスには従来の強さが感じられません。

人気を吸ってくれる馬もおらず、ブエナビスタが圧倒的な人気で、ブロードストリートも3番人気とは差のある2番人気でしょうか?この2頭に◎と○では・・・。観戦に行かないのであれば「見」にしたいレースであります。

毎年古馬と3歳馬との比較が難しいレースでありますが、ブエナビスタが札幌記念で古馬の一流どころと対戦しています。小回り2000mという条件ではトップクラスのパフォーマンスを見せるヤマニンキングリーが先に抜け出す完璧な競馬で勝利。それに対して外を回して首差!斤量差を差し引いてもこれは十分に強いレース。敗因は条件の合わないレースを選んだという事に尽きます。

今回はこの馬が遺憾無く能力発揮できる京都外回りの2200m、加えて本来なら強敵になるはずの4歳馬、5歳馬が低調となれば、この牝馬限定のG1では普通に勝ち負け。
同じ3歳馬との比較でも実質牝馬クラシック3冠は全てブエナビスタ、レッドデザイアで決着。距離、コースの違う3つのG1レースで全て同じ決着というのは、この2頭が他の馬に対いてかなり抜けた力量を持っている事を意味します。

そしてもう1頭のブロードストリートは秋にかけて本格化したと言っていいほど力を付けた馬で、レッドデザイアにブエナビスタ以外で初めて先着した馬。この馬の力量も疑う事は難しいような気がします。オークスでは2強とはかなり差があると思いましたが、今ではかなり差が詰まりました。しかもこの馬はデビュー以来毎回安定して力を発揮する頑張り屋さん。フレッシュな3歳馬でしかも連続好走中。前走は出遅れても、不利を受けても盛り返しての好走。人気でも勢いに陰りの見える古馬よりは信用できると思います。

ブエナビスタは秋華賞で勝つためにかなり限定される乗り方が必要でした。初めて実戦する中団、馬ごみの中のインに付けて競馬。そして難なくこなしてしまいました。これは今後に向けて、レースの幅が広がるという意味で大きな収穫でした。
元々末脚の推進力がズバ抜けている馬。この馬が後方からの大外回しでないレース運びができるとなるとこの条件のレースではライバルは為す術すらなくす事も考えられます。

大きく逃げるであろうテイエムプリキュアも最近は全く粘りが利かない走り、定量戦でありますし、どんな逃げをしようがあまりレースに影響する事はないと思います。そして日曜の京都は晴れの予報。普通にレースが流れ、普通に強い馬が勝つレースになるのでは?

久しぶりに更新したと思ったら、分かり切ったことを書いただけの展望で面白くとも何ともない記事に・・・・。

天皇賞秋の予想

天皇賞秋の当日になりました。
土曜の東京のレースを見ると、速い時計がが出ていて、どうやら内の芝も良い状態。この辺りを意識した騎手の巧みな手綱捌きという事も重要になるような気もします。

シンゲンは今でも2番人気の評価。いくら東京巧者とは言っても実績的には一介の上がり馬。それなりの馬を負かしただけの実績。評価が高すぎます。
それでも気にしてきた馬なのでそのまま本命にします。

力があると思っている馬ですが、その力を発揮するためには条件が限定される馬です。左回り東京の2000mはおそらくベストの条件。次のJC、有馬も視野に入れている馬もいる中でこの馬は間違いなくこのレースに全てを賭ける馬。
無理にレースを使わず大事に育ててきたからこそ今のシンゲンがあります。全ては一番充実した今、この天皇賞で結果を出すため!7歳になった来年ではチャンスはないでしょう。思慮深い陣営の思いを乗せていざ決戦の地へ!馬券を買う側からしても十分期待するだけのものはあります。

直線に入った辺りでスッと馬なりで進出できる馬。その時馬場のどの辺りを通るかが問題。今の馬場を考えれば内寄りを通ってそこから前の強い馬を目標に一気にスパートして欲しいと思っています。
馬ごみも意に介さず、スパッと馬群も割ることのできる馬。格上挑戦ではありますが、これができれば勝ち負けになると思っています。

最初の馬主が武田家の末裔であった事からこの馬名がついたそうですが、序盤はできるだけ内に入れて「徐(しず)かなること林の如く」、直線に入った辺りで馬なりで加速「疾きこと風の如く」、そしてゴールに向かって一気に「侵し掠めること火の如く」のようなその名に恥じぬ走りを期待します!(「動かざること山の如し」だけは困ります!)


展望に書いたように対抗にはウォッカを予定していましたが、変更します。
シンゲンが2番人気になので、対抗が一番人気では旨みがないというのが一番の理由ですが、圧倒的に人気になっている割には不安点がある馬です。

去年も思いましたが、行きたがる馬(行ってしまうと本来の強さを発揮できない馬)に前哨戦で好きに行かせてしまう競馬をさせるという事はちょっとひっかります。去年はダイワスカーレットという確固たる逃げ馬がいましたし、更には同厩舎の馬に逃げるダイワを突っつくという玉砕覚悟の競馬をさせ、その結果ウォッカ向きの流れになりました。

今年はどうでしょうか?去年のほど流れが締まるとは思えません。その流れの中で前哨戦であれだけ好きに行かせた馬を押さえつける事になると思います。これは本来なら前哨戦で予行しておかねばならなかった事。これが不安な点です。

力は抜けているとも思いますし、一戦叩いて確実に状態をアップさせてくる馬。天皇賞秋は勝ち負け、次のジャパンカップで大いに疑うという青写真を描いていましたが、今回は馬券の配当的な都合からも評価を下げます。

対抗は走り方が東京の直線に適うとは思えないドリームジャーニー

この馬は3番人気とは差のある2番人気になると思っていました。蓋をあけてみれば意外にもオーケンブルースリよりも低評価の4番人気。文句の付けようのない走り続ける今年の宝塚記念馬にあんまりな評価。

東京替わりで嫌われているのだと思うのですが、確かに回転の速いフットワークを武器に内回りのコースでその強みを活かしてきた馬だけに今回はパフォーマンスを落とすとは思います。
ただ、適性は劣るにしても、力量はトップクラス、そして競走馬としてピークになる事も間違いありません。勝つ事はないにしても、3着以内なら十分可能性のある馬だと思います。◎馬との比較でも前走はほぼ同程度。東京替わりが◎馬の方に有利に働きますが、今回は2キロ差(それもこの馬は420キロの馬体に59キロ!)だったものが同斤量。差し引きゼロとは言いませんが、あまり差がないと思います。

惨敗だった去年にしても、スタートが悪く、しかも時計勝負で後ろからでは勝負にならなかったレース。今年は以前のように末一手ではなくなって、スタイルが確立してきた馬。今の充実度、完成度をもってすれば、コーナー区間での機動力の活きないこのレースでも好走は可能かと。

他の人気薄の馬で買う馬は、

スクリーンヒーロー
なんだかんだ言っても東京のG1レースを制しているのはこの馬とウォッカだけ!東京巧者という事ではシンゲンにばかりスポットがあたっていますが、この馬も東京巧者。そして久々の東京替わり!格の必要なレースに申し分のない去年のジャパンカップ馬。

エアシェイディ
半年の休み明けにしては前走の走りは上々。去年の伝説のレースで3着争いに加わっていた馬。大外枠は残念ですが、衰えもなく、叩き2戦目、馬券圏内の資格は十分。

ヤマニンキングリー
この馬は小回り、内回り2000mのスペシャリストでは?と思っていますが、他の条件でどうかは前走の毎日王冠で答えが出るはずでした。「レース前にイライラして立ち上がったりで、燃え尽きちゃった感じ」とやらで全くレースにならず惨敗。答えが出なかった馬。2000mは何の問題もなく、この人気なら無条件で買い。

サクラメガワンダー
ドリームジャーニーと同様、今年の走りに文句をつける点は何一つありません。充実している馬。去年の毎日王冠、天皇賞秋の走りを見れば、輸送のある関東のレースでも問題はなさそう。まして今年の充実度なら!
これだけの馬がなぜ、天皇賞の前の一叩きができなかったのでしょうか?

マツリダゴッホ
この馬は誰も目標レースにしない有馬記念が目標の馬。一昨年は天皇賞秋惨敗→有馬記念勝利。昨年はジャパンカップにピークが来ていて、有馬以降は調子落ち。
今年はオールカマーの後、有馬の前の一叩き(?)のこのレースを選びました。有馬記念に比べれば本気度は落ちるでしょうが、前走は完全に流れが向いたにしても、それにしてもの圧勝。ジャパンカップ以来落ちていた調子が戻っている様子。この馬は好調の期間に入ると2戦目、3戦目も怖い馬。東京は得意の条件とは言えませんが、力は確かな馬。勝った有馬記念以来の人気薄。そして馬は勝負かけるレースではありませんが、久々にこの馬の鞍が回ってきた蛯名騎手にとっては勝負のかかったレースなのでは?

印は、

◎シンゲン
○ドリームジャーニー
▲ウォッカ
△カンパニー
△スクリーンヒーロー
△エアシェイディ
△ヤマニンキングリー
△サクラメガワンダー
△マツリダゴッホ

馬券は馬連。

◎から○△への7点。

3連複。

◎○から△への6点。

◎▲から人気薄で取り上げた△への5点。

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