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「アメリカ合衆国」

日本時間で昨晩、バラク・オバマ氏がアメリカ合衆国の第44代大統領に就任しました。
初のアフリカ系の大統領が誕生した偉大な瞬間です。

アメリカ合衆国は現在、地球上で唯一の文明の地であり、これに代わるようなものは存在しません。
文明は周辺の地域をあまねく照らし、常に魅力的な地であり続け、人々を引きつける力を持ち、来る者は拒まない。そして魅力的に感じるだけの、様々な意味での「豊かさ」と持ち合わせます。

近年、特にごく最近、文明たり得るアメリカの光源が弱まっている気がしていました。

これまでにアメリカが行ってきた事は=その善悪は置くとして=、文明の代表者としての義務感に溢れていました。「法の支配の確立」「人権」などの考え方は我々日本人から見て、ただただ偉大であり、「正義」を旗印に、他国の不条理にさえ積極的に介入していく様はまさに文明の代表者の姿だと思っていました。(文明を解さない、また直接被害を受ける者にとってはただの侵略者の姿でありますが。)

ごく最近、世界中の人にとって生活必需の商品を投機の対象にして大がかりなマネーゲームを展開しました。もちろん結果として他国は影響を受けます。自由経済はこの国の基本ですが、他国への影響を考えた場合、これに文明国としての「正義」は無い!
また、人権が抑圧されている国に対してこれまで見せたような毅然たる態度をとらなくなってきました。これは「核」や「経済」といったものが影響しているでしょうが、少なくとも今までこれらの国に対しては敵対する立場をとっていました。

これらの事は上に書いたアメリカの「豊かさ」が弱まり始めているのでは?肝心の経済にしても、国内の人を食わせて行けるかどうかすらも怪しく、少なくとも以前のような圧倒的な存在でなくなっている事は明らかなような気がしました。

そこで今回の大統領選で選ばれたのがアフリカ系(黒人)のオバマ大統領です!

このタイミングで彼が選ばれた事は実に意義深い。

我々の国もアメリカが新興工業国から文明の地に変わるその黎明期に「照らされた」国であります。
幕末、条約批准の「オマケ」の咸臨丸に乗ってアメリカに行った勝海舟に対して坂本竜馬がアメリカについての質問をする。「ワシントンのご子息は今どうなされているか」と。勝は「そんなことはアメリカ国民は誰も知らない」と答える。
世襲が当たり前の日本の、それも特に身分制度の厳しかった土佐出身の竜馬にとってはこのアメリカという国を知った事は重大な事で、この後、彼は新しい日本の為に奔走する事になり、そして実際に日本は変わります。

アメリカ大統領が「世襲」されて元気がなくなってきたアメリカの次の大統領にアフリカ系の人物が選ばれた!!
仮に選挙戦でライバルだった元大統領夫人が選ばれていたなら、アメリカは世界で唯一文明有する国としての重大な岐路に立たされる可能性もあったと思います。
(早い話が、日本と大して変わらない国になる可能性もあったかと。)

自浄作用があるというか、まことにアメリカは逞しい!
アフリカ系がどれだけ酷い仕打ちをされてきたか言わでもの事だが、そのアフリカ系の人物がアメリカのリーダーになり、アメリカを立て直そうとしている。

幕末の話の続きになりますが、勝海舟がアメリカから帰国し、江戸に登城し、老中からアメリカについて聞かれ、「アメリカは賢い人がその分上の立場にいる」と世襲してその立場にある彼らに対し当てこすった回答をしています。

ブッシュJr.は大いに?でしたが、今回のオバマ大統領はおそらく勝の言ったところの「賢い人」でしょう。なぜならハワイ出身のアフリカ系の人だから。実力以外に後押しのある背景を持たない人だから。
アメリカ人の多くもそう考えるでしょう。
「チェンジ」
本当に変わりそうであり、大きな期待が持てる思いがします。

今回この記事を書きたくなったのはこれまで書いた事ではなく、厳寒の首都ワシントンに200万人以上がオバマの演説を聞きに来たこと!

これは彼への「期待」がそうさせたと思うのですが、「期待」は社会を明るくさせ、「期待」の向けられる人物を大きくします!成功への後押しとなる一番のエネルギーだと思います。

アメリカには「ヒーロー崇拝」の傾向が強いのですが、開拓者の作った国だからでしょうか?何かを変革させなくてはいけない時にヒーローという存在は簡単でよく、効果的でもあります。
日本は代々田んぼで米を作り、その土地にしがみついて人々が暮らしてきた国なのでヒーローは登場しにくい、周囲の人の動静が気になってしょうがないし、同じ暮らしをしていないと気に入らない、ヒーローが登場しても「出る釘は打たれる」(笑)。政治は未だにこの伝統と継いでいます。

「Yes we can!」

集まった人はこの言葉を発して湧き上がります。乗せられて空騒ぎをしているだけに思えるかもしれませんが、違うと思います。

集まった人は前大統領とは違い、アフリカ系のこの人は国を変える事が出来ると思い、また、自分達自身が期待をする事によってそれが国を変えていく一番のエネルギーになることを(歴史的にも)知っている!!

何とも明るく、前向きであり、これがアメリカ。
また、200万人の人々それぞれが(国を変える為に集まった)「参加者」であるという事がうらやましくもあります。

「明るく」と書きましたが、これは「bright」の意味を含みます!

世界の情勢を考えれば以前のような「powerfull」なアメリカは望めませんが、良い方向に変わる可能性は高いでしょう。
逆に、スピーチという文化を持たない、ヒーローも出にくい、「期待」する事の明るさが成功のカギと思っていない、何より「期待」、それ自体が持てないこの国は変わらないだろうなと思ったりもします。

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